この記事は、日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」が監修し、中学1・2・3年生(13~15歳)向けに販売されている成長応援サプリを紹介しています。
心も体も大きく変化する時期が中学生です。大きく変化する時期なだけに成長のことについて気になる親御さんもいるのではないでしょうか。
この時期には多くのお子さんが成長期に入り、身長が伸びやすい「成長スパート期」に入ります。不足しがちな栄養素をサポートするために各社様々な成長応援サプリを販売しています。
なぜ、この成長スパート期に栄養素が不足しがちになるのか。成長サプリ(身長サプリ)を購入する前提を理解しておきましょう。
お子さんにサプリメントの購入を検討している場合はこの記事をぜひ参考にしてください。
成長期に不足しがちになる栄養素の数々

成長スパート期の平均年齢と身長の伸びは以下になります。
- 男子13歳/約9cm
- 女子11歳/約8cm
これはあくまで目安になります。成長期に入る時期も個人差があり、早い子もいれば遅い子もいます。
成長期のデータを詳しく研究している「日本スポーツ振興センター」によると、成長期に入る時期は以下になります。
- 男子:11歳から
- 女子:9歳から
成長期から約2年で成長スパート期に入ります。この時期は人生で身長が大きく伸びる最後のチャンスです。
もちろん個人差はありますが、人によっては「1年間で30cmも伸びる方もいる」と言われています。
急激な身長の伸びは、数年間続きます。人によっては30センチも伸びるこの時期は、“成長スパート期”とも呼ばれています。
引用元:NHKおはよう日本
これだけ急激に伸びると当然ながら必要な栄養も急激に増加します。
では一体どれだけの栄養素が不足しがちになるのでしょうか。具体的に注目したい栄養素は以下6つです。
- カルシウム
- マグネシウム
- たんぱく質
- ビタミンD
- 亜鉛
- 鉄
この中で不足しがちな栄養素は「カルシウム」「マグネシウム」「亜鉛」「鉄」です。
では実際にどれだけ不足しがちになるのか確認してみましょう。
カルシウム
推奨摂取量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:200mg | 男:データなし | 男:データなし |
女:200mg | 女:データなし | 女:データなし | |
6~11か月 | 男:250mg | 男:データなし | 男:データなし |
女:250mg | 女:データなし | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:450mg | 男:421mg | なし |
女:400mg | 女:398mg | なし | |
3~5歳 | 男:600mg | 男:421mg | 男:179mg |
女:550mg | 女:398mg | 女:152mg | |
6~7歳 | 男:600mg | 男:678mg | なし |
女:550mg | 女:610mg | なし | |
8~9歳 | 男:650mg | 男:678mg | なし |
女:750mg | 女:610mg | 女:140mg | |
10~11歳 | 男:700mg | 男:678mg | 男:22mg |
女:750mg | 女:610mg | 女:140mg | |
12~14歳 | 男:1000mg | 男:678mg | 男:322mg |
女:800mg | 女:610mg | 女:190mg | |
15~17歳 | 男:800mg | 男:508mg | 男:292mg |
女:650mg | 女:610mg | 女:40mg | |
※上記データは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」と「日本人の食事摂取基準2015年度版」から算出した数値を比較。 |
マグネシウム
推奨摂取量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
3~5歳 | 男:100mg | 男:148mg | 男:データなし |
女:100mg | 女:146mg | 女:データなし | |
6~7歳 | 男:130mg | 男:232mg | 男:データなし |
女:130mg | 女:209mg | 女:データなし | |
8~9歳 | 男:170mg | 男:232mg | 男:データなし |
女:160mg | 女:209mg | 女:データなし | |
10~11歳 | 男:210mg | 男:232mg | 男:データなし |
女:220mg | 女:209mg | 女:11mg | |
12~14歳 | 男:290mg | 男:232mg | 男:58mg |
女:290mg | 女:209mg | 女:81mg | |
15~17歳 | 男:360mg | 男:242mg | 男:118mg |
女:310mg | 女:189mg | 女:121mg | |
※上記データは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」と「日本人の食事摂取基準2015年度版」から算出した数値を比較。 |
亜鉛
厚生省の推奨量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:データなし | 男:データなし | 男:データなし |
女:データなし | 女:データなし | 女:データなし | |
6~11ヶ月 | 男:データなし | 男:データなし | 男:データなし |
女:データなし | 女:データなし | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:3.0mg | 男:5.5mg | なし |
女:3.0mg | 女:5.3mg | なし | |
3~5歳 | 男:4.0mg | 男:5.5mg | なし |
女:4.0mg | 女:5.3mg | なし | |
6~7歳 | 男:5.0mg | 男:5.5mg | なし |
女:5.0mg | 女:5.3mg | なし | |
8~9歳 | 男:6.0mg | 男:9.2mg | なし |
女:5.0mg | 女:7.9mg | なし | |
10~11歳 | 男:7.0mg | 男:9.2mg | なし |
女:7.0mg | 女:7.9mg | なし | |
12~14歳 | 男:9.0mg | 男:9.2mg | 男:0.2mg |
女:8.0mg | 女:7.9mg | なし | |
15~17歳 | 男:10.0mg | 男:10.8mg | 男:0.8mg |
女:8.0mg | 女:7.8mg | なし | |
※上記データは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」と「日本人の食事摂取基準2015年度版」から算出した数値を比較。 |
鉄
推奨摂取量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
3~5歳 | 男:5.5mg | 男:4.4mg | 男:1.1mg |
女:5.0mg | 女:4.3mg | 女:0.7mg | |
6~7歳 | 男:6.5mg | 男:4.4mg | 男:2.1mg |
女:6.5mg | 女:4.3mg | 女:2.2mg | |
8~9歳 | 男:8.0mg | 男:6.9mg | 男:1.1mg |
女:8.5mg | 女:6.1mg | 女:2.4mg | |
10~11歳 | 男:10.0mg | 男:6.9mg | 男:3.1mg |
女:10.0mg | 女:6.1mg | 女:3.9mg | |
12~14歳 | 男:11.5mg | 男:6.9mg | 男:4.6mg |
女:10.0mg | 女:6.1mg | 女:3.9mg | |
15~17歳 | 男:9.5mg | 男:7.8mg | 男:1.7mg |
女:8.5mg | 女:6.5mg | 女:2.0mg | |
※上記データは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」と「日本人の食事摂取基準2015年度版」から算出した数値を比較。 |
比較表を見ていただきましたが、中学1・2・3年生(13~15歳)に不足する量を以下にまとめます。男女含めた最大量になります。
- カルシウム:322mg
- マグネシウム:81mg
- 亜鉛:0.2mg
- 鉄:4.6mg
これだけの栄養素が不足する可能性が考えられます。特にこの中で注目してほしいのが「カルシウム」です。
カルシウムは行政機関もこのように摂取を促しています。
丈夫な骨や歯をつくるためには、バランスのよい食事と運動が大切ですが、特にカルシウムはしっかりとりたい栄養素です。また、カルシウムは強い歯や骨をつくるだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる作用もあります。子どもが心身ともに健康に育つために、日ごろからカルシウムを充分に摂取することを意識しましょう。
引用元:農林水産省「みんなの食育」
日頃からカルシウムを十分に摂取するように促していますが、カルシウムは吸収率が悪い栄養素で、肉類やインスタント食品に含まれているリンによって吸収が阻害される可能性があります。
とても便利なインスタント食品なのでお弁当には欠かせない食品ですが、それが吸収率を下げる可能性も。
また、不足しがちなのはカルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助けるマグネシウム、亜鉛や鉄などもあります。
この時期に必要な栄養素を食事だけで摂取するのは難しい部分でもあります。
カルシウムは乳・乳製品、魚介類、大豆製品、種実類、藻類などに、鉄は豆類・種実類・藻類・肉類に多く含まれます。食事の他にもおやつなどで積極的に摂取することが大切です。
このように行政の研究機関ですら食事からの摂取では足りないため「食事の他にもおやつ…」と記載されています。
また、「統合医療」情報発信サイトでは、9~13歳の男児、9~18歳の女児が食品から推奨されるカルシウム量が足りていないことを問題視しています。
一方で、過剰摂取にはこのように注意喚起しています。
カルシウムは、1回に500mgを超えない量で摂取した時に最も多く吸収されます。このため、例えば1日当たり1,000mgのカルシウムをサプリメントから摂取する場合には、サプリメントを1度に服用するのではなく何回かに分けて服用する必要があります。
多くの成長サプリ(身長サプリ)は不足しがちな栄養素の一つである「カルシウム」をメインに開発されています。
ただし、上記内容からわかるのは1回の摂取で500mgを超えるサプリメントは意味がないということ。
一方、成長をサポートする栄養素の一つである「たんぱく質」ですが、これは配合量が少なくても問題ありません。

このように、厚生労働省の調査では1歳から18歳までの期間でたんぱく質が不足する期間は見受けられません。

中学1・2・3年生(13~15歳)を対象にした身長サプリの中に含まれている必要性はないと捉えます。
中学生向け成長応援サプリを選ぶ基準
これまでの内容をまとめると、中学1・2・3年生(13/14/15歳)向けの成長サプリ(身長サプリ)を選ぶなら、不足しがちな栄養素をサポートできるものが理想です。
- カルシウム:322mg
- マグネシウム:81mg
- 亜鉛:0.2mg
- 鉄:4.6mg
上記内容を前提に品質や安全性、価格の妥当性や口コミなどを元にサプリメントアドバイザーが厳選しました。



ぜひ中学1・2・3年生(13~15歳)向けに販売されたサプリ選びの際に参考にしてください。
中学生向け成長応援サプリ3選
まとめ
あなたのお子さんに合った身長サプリは見つかりましたか?
もしかすると、
- 商品は試したけど子供に合わなかった…
- 苦手なタイプの身長サプリだった…
このような場合もあるかと思われます。それぞれ個人差があるので、いきなりぴったり合ったものが見つかるかどうかはわかりません。
そこで、子どもに合うサプリが見つからなかった際に役に立つ記事を用意しました。
下記の記事は、現時点で販売されている身長サプリ全製品を採点し一覧表にまとめています。
投稿が見つかりません。ぜひこちらの記事も活用して頂き、あなたのお子さんに合う身長サプリを見つけてみてはいかがでしょうか。
厚生労働省の「正しい健康食品の利用方法」でも記載がありますが、惰性で続けていても無駄な費用がかさむだけです。販売会社も明記していますが、とりあえずの目安は3ヶ月間程度。この期間は焦らずじっくり子供の成長を見守ってあげるのが理想です。